【対談】ゲーミングシーンで求められているストレージとは
対談のお相手: WD_BLACK™ プロダクトマーケティング 濱田 健造さん
ゲーミングPCをアップグレードするべく、WD_BLACK™シリーズの様々なストレージを紹介してきた本連載ですが、第5回目となる今回は、WD_BLACK™のプロダクトマーケティングを担当している濱田 健造さんと、対談形式にてゲーミングシーンのストレージの現在と未来について深掘りしていきたいと思います。
—今回は、ゲーミングブランドのWD_BLACK™についてお伺いしていきます。まず、今回の連載をされていたライター&ゲーマーの辻村さんに、WD_BLACK™の感想を聞いてもいいですか?
辻村さん(以下、辻村):連載のお話をいただくまで、ストレージはデータやゲームの保存場所として「容量」があれば問題ないという認識でした。
しかし、今回の連載でWD_BLACK™を使ってみて、ラインアップの多さやパフォーマンスの高さに驚かされました。私自身、勉強になることが多かったですね。
実際、パソコンやゲームの起動が驚くほど速くなり、ストレージのパフォーマンスはゲームの体験に大きく影響することが分かりました。
これからはCPUやビデオカードだけでなく、ストレージにも注目してパソコンやパーツを選んでいきたいですね。
濱田さん(以下、濱田):高い評価をいただき、ありがとうございます。今回の連載では、いわゆる自作パソコンユーザーだけではなく、ゲームライフを快適にしたいと考えているゲーマーの皆さんに訴求したいと考えていました。その狙い以上の結果になっていると嬉しく感じています。
実は、当社がゲーミングブランドを立ち上げたのは、ゲームにおいてストレージの需要が増えているためです。
パソコンはもとより、PlayStationやXboxなどコンソールゲームでもストレージが必要になっています。また、ゲームを楽しむユーザーもどんどん増えており、ストレージが必要になる局面も増えています。
当社では、この状況をチャンスと捉え、ゲーマーの皆様にも訴求していきたいと考えました。これまでもゲーマーやクリエイターの方をターゲットにしていた「WD_BLACK™」ブランドをゲーマーの方々にフォーカスして提供しています。
—ゲームを楽しむユーザーが増えているということですが、そういった実感はありますか?
辻村:確かに増えていると思います。しかし、国内と海外とでゲーマーの特徴が違うと感じています。たとえば海外ではコンソールゲームやスマホ、パソコンなどバランス良くユーザーがいるという印象ですね。日本はコンソールとスマホに偏っている。その理由はおそらく、PSやSwitchなどの有名なゲーム機がに日本製であることや、少年誌とかアニメとか日本が得意とするカルチャーがスマホゲームと積極的にコラボレーションしているという点も大きいのではないかと感じています。
私自身はパソコンをメインにゲームを楽しんでいます。というのも、パソコンの方がよりタイトルが多いから。ちなみに、パソコンにはたくさんのゲームをインストールしています。そのため、容量はあればあるだけ嬉しいですね。
—ゲーミングシーンで使う際のストレージを選ぶポイントなどはありますか?
辻村:ポイントは、とにかく「容量」です。それからコスパもですね。ゲームは容量がかなり大きいので、容量が少ないストレージでは、すぐに一杯になってしまうんです。
あとは「信頼性」や「サポート」も重視しています。以前、安いストレージを購入し、すぐに壊れてしまった経験があるからです。ストレージが壊れるとゲームをインストールし直さなければならず手間がかかりますし、バックアップがなければ大切なプレイデータもなくなってしまいますからね。
濱田:「安心感」は、当社も非常に気をつけているポイントです。これまで企業やコンシューマー向けにストレージ製品を数多く提供していますが、やはり信頼性やサポートという点で高い評価をいただいてきました。「安心して使いたい」というのは法人もゲーマーも同じだと思っております。
WD_BLACK™では「信頼性」に加え「速さ」を重視したチューニングになっています。それは、ストレージのパフォーマンスは、ゲームを快適にプレイできる体験にも大きく影響すると思うからです。
実は、当社はストレージを自社で設計し、チューニングも実施できる数少ない企業の1社です。ニーズに合わせて最適なチューニングができるため、ゲームに最適化したストレージを企画・開発することができます。これが当社の大きなアドバンテージだと思っています。
—そういった点では、先日発表された新製品はとてもユニークなものとなっていますね。
濱田:そうですね。「容量」「速度」「信頼性」に加え「デザイン」も工夫しました。内蔵モデルや外付けモデルなど複数のラインアップがありますが、どれもカスタマイズ可能なRGBライティングを搭載しています。WD_BLACK™ Dashboard(Windows®のみ)で光り方を変えられるので、特にゲームユーザーには喜ばれると思っています。
辻村:ゲーマーの中には「見せたい」という人も多いです。キーボードやマウス、ヘッドセット……、なかにはゲーミングチェアを光らせている人もいますね。パソコンの中身を光らせることができるのはとても喜ばれると思います! 最近はコロナ禍で集まることが難しいですが、LANパーティーや販売店店頭などでもかなり目立ちそうですよね。
ゲームはしていないけれど「光るデバイスが好き」という層にも訴求できそうです。一般ユーザーさんにとっても魅力的なプロダクトだと思います。
濱田:ありがとうございます。実は、2020年の10月からeスポーツチームのスポンサーも始めました。そういった場でもブランド認知を高めていけたらと思っています。eスポーツチームが使っている光るストレージが話題になれば、本当に嬉しいですね。
—今後の展望についてお聞かせください
濱田:ゲーミングデバイスというとキーボードやマウス、ヘッドセットなど多くのプロダクトが存在しています。ストレージも、それらのプロダクトと肩を並べられるようになればいいなと思っています。ゲーミングデバイスとともに「ストレージも大切だよね」とゲーマーの皆様に認知されればと期待しています。
—辻村さんがストレージに期待することってありますか?
辻村:やはり長期間にわたって使うものなので「耐久性」が気になります。あと、ゲームを消したり入れ替えたりを繰り返すので、通常の使用より厳しい環境だと思うのですが……。
特にゲーミングノートだと「ストレージが壊れたからパソコンを変える」ということになってしまうので、ストレージの耐久性が上がると、とても助かります。
濱田:ゲーミングノートだと温度も上がってしまいますし、10時間超といった長時間プレイするゲーマーも少なくないと聞いております。そういった点では、耐久性や冷却なども重要な項目になりそうですね。
辻村:ゲーミングノートを使っているゲーマーも多いので、需要は多いと思います。また、ノートパソコンは拡張性も低いので、ドック付きのモデルの拡充にも期待しています。
濱田:今回の対談はとても参考になりました。製品開発にもフィードバックさせていただき、これまで以上に、性能や耐久性、温度体制なども実現できる製品を出していきたいですね。
—ありがとうございました。
次回は番外編
さて、次回は、今年10月にウエスタンデジタルジャパンがeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」のスポンサー契約したことを記念して、DetonatioN Gaming×ゲーマー・ライター 辻村美奈×ウエスタンデジタルジャパンの番外編をお送りする予定です。お楽しみに!
- プロフィール
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北海道出身のPCゲーマー。好きなゲームジャンルは、FPSとサバイバルゲーム。ゲームライターとして、価格コムやアキバ総研、NIKKEI STYLE、トレンディネットなどで記事を執筆しています。
現在、Steamのゲームを紹介するSteam Maniaを運営中
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