DetonatioN Gamingの現役プロゲーマーにインタビュー! ゲスト:Eviさん、板橋ザンギエフさん、ナウマンさん
今回は、ウエスタンデジタルさんがスポンサードしているプロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」の現役選手の方々をお呼びして、eスポーツ大会のお話や勝率アップのコツなどについてインタビューさせていただきました。ゲストは、League of Legends部門のEviさん(Twitter:@ebihuryahurya)、格闘ゲーム部門の板橋ザンギエフさん(Twitter:@Itazan_Kuma)、同じく格闘ゲーム部門のナウマンさん(Twitter:@naumanzoh)です。
—お名前の由来を教えてください
Eviさん(以下、Evi):僕は前に使っていた名前がいわゆる“厨2っぽい”名前だったので、次は恥ずかしくない名前を選びたいと思っていて、地元の名古屋の「えびふりゃー」(名古屋弁を想起する言葉)から取りました。
板橋ザンギエフさん(以下、板橋ザンギエフ):バーチャファイター(セガの3D対戦型格闘ゲーム)というゲームで、「地域名+キャラクター名」を名前にするのが流行っていたので、その名残でもう20年くらいこの名前を使っています。
ナウマンさん(以下、ナウマン):僕は本当にしょうもない理由なんですけど、ネットの名前を決めようと思った時に、いい名前が何も思い浮かばなくて、たまたま横でナウマン象のニュースが流れていたので、「これでいいや」と使ったのですが、だんだん恥ずかしくなって「象」を抜いた結果、今の名前に落ち着きました。
—人生で“初めての大会デビュー”はどんな結果でしたか?
Evi:僕が初めて出た大会は、サブメンバーとして入っていたチームで、出られなくなったメンバーの代わりとして出たのが最初です。その試合は、無事に勝つことができていい結果になったかなと思います。
板橋ザンギエフ:勝ったか負けたかは覚えていないのですが、よく行くゲームセンターで10~20人規模の一発勝負のゲームイベントに参加した時に「大会って面白いな」と思ったのを覚えています。
ナウマン:僕は大学対抗のネット対戦で、結果はよく覚えていないのですが、確かあんまり良くなかったと思います(笑)。
—大会で勝つための立ち回りや有効なテクニックなどはありますか?
Evi:試合って勝っている時より負けている時の方が考えなきゃいけないんですよね。負けている時ってやっぱりイライラしやすいじゃないですか?
例えば、ミスした味方に辛く当たるのと、ミスした味方を励ますのだと、励ます方がその味方のやる気に繋がるし、勝率も高くなると思うんです。なので、僕はどんな時も諦めずに味方を励まして戦うようにしています。
ナウマン:格闘ゲームの場合は、試合中は自分1人で助言とかをもらうことができないので、自分で考えるしかありません。劣勢になっている時はなんとか自分で考えて打破しなきゃいけないので、戦況を冷静に俯瞰できる視点が大事だなぁと思いますね。
板橋ザンギエフ:それでいうとメモですね。格闘ゲームは2~3分で終わってしまうこともあるので、事前に考えていた攻略を間違えたり、(頭が真っ白になり)飛んでしまったりすることがあるんです。なので、スマホにメモを残して試合前は必ず見るようにしています。
あとは、試合の回数を増やして経験を積むのも大事です。フィードバックについても、しっかりメモするようにしています。
—勝率アップのコツはありますか? 験担ぎとかあれば…
板橋ザンギエフ:とにかく強くなることです(笑)。僕がやっているストリートファイターというゲームは、実力がそのまま反映されやすいゲームということもありますが、日々の素振り(練習)が一番大事だと思います。
試合では、勝勢や敗勢をしっかり見極めて、自分が持っている手札と相手が持っている手札を考え、いかに相手の裏をかくかも重要だと思います。
ナウマン:“試合までにどれだけ準備できたか”が勝率に直結するので練習はとても大事ですね。あとゲン担ぎじゃないですけど、僕は試合前に深呼吸をして気合いを入れています。ルーティンみたいな感じです。
あとは、対戦相手の「人読み」(相手の癖を読む)も重要ですね。「相手がどんな動きをするか、それをどう誘導するか」など、色んな作戦を練っておくと咄嗟の場面でそれがうまくハマったりしますね。
Evi:僕がやっているLeague of Legendsというゲームは5対5のチーム戦なので、自分が勝っている時は負けているメンバーを落ち着かせる。自分が負けている時は、動揺がチームに伝わらないようにするっていうのが勝率アップのコツですかね。
あとこれはチーム戦とは関係ないんですが、僕はひとつの技とかひとつのキャラとか、ひとつの物をとりあえず極めるのがいいんじゃないかと思っています。ひとつひとつをしっかりやり切ってから次に進んだ方がかなり早く成長できると思います。
—プレイする上で重要なデバイスはありますか? また、最近買って良かったゲーミングデバイスなどがあれば教えてください
板橋ザンギエフ:PC周りの機器はつねに見直していますね。あと気付いている人が少ないですが、格闘ゲームでいうと、モニターは重要です。
ナウマン:たしかにそうですね。特にモニターのリフレッシュレートのHz数(一秒間に画面に映し出せる画像の枚数)はかなり重要ですよね。
板橋ザンギエフ:あと設定一つでプレイ環境って良くなりますし、コントローラーのレバーやボタンもカスタマイズできるので、定期的に設定を見直した方が快適にプレイできると思います。
Evi:僕は、1番変化が大きかったのは無線マウスでした。有線マウスは、マウスの線の位置によってマウスの動き方が全然変わっちゃうんです。それを、無線にすることによって“かなり”パフォーマンスが上がりました。遅延も無いのでストレスが無くなりましたね。
—ストレージなどにもこだわったりしていますか?
板橋ザンギエフ:例えば海外に行って大会に参加するとなった時に、旅行先で動画を撮る時や、動画をアップロードする時に使いますよね。
ナウマン:単純にロードが早いとストレスが無くプレイできるので便利ですよね。
板橋ザンギエフ:僕はデバイスに不安がある状態が単純に嫌なので、信頼性が高いものを選ぶようにしています。心配する時間が省けると、別の事に意識を割けるので。
Evi:正直、最近の対戦ゲームはどんな環境でも大差なくプレイできるように開発されているので、ストレージの違いでゲームが有利になるということは無いんですけど、速度が速いとローディングも速いしゲームの起動も速いし、色々なストレスが無くなるのでとにかく速いSSDを選んでいます。
—日本のeスポーツ(チーム/選手)が更に世界に羽ばたくには、何が大事だと思いますか?
ナウマン:格闘ゲームに関しては、格ゲー界隈ではもちろん盛り上がっているんですが、もっと根付かせるためには、新規層を多く取り込まないとなぁと思います。
日本の中でもっと格闘ゲームを盛り上げて、それが世界にも波及していくように、格ゲー業界の底上げをするのが大事だと思います。
板橋ザンギエフ:eスポーツの見どころって色々あると思うんですけど、海外チームvs日本チームの試合では、日の丸を背負って戦っている選手も見どころになっていると思います。団結して日本選手を応援するといった楽しみ方をもっと広げたいですね。色んなドラマがあるのでその点も楽しんでいただけると思います。
あとは、これからもプレイヤーとして頑張って格ゲーの魅力を伝えていきたいです。
Evi:日本のeスポーツ選手やチームが世界へ羽ばたくには、人口と質が大事かなと思っています。
eスポーツは競技なので、もちろんゲーム全体のプレイ人口も大事なんですが、競技として取り組んでいる人の数も大事だと思っています。
質に関しては、プロを目指す環境を整えるのが大事だと思います。プロゲーマーはそもそも不透明な職業だと思うんです。そのせいで、あまり親の応援を受けられない子達も多いと思うんです。その子達の金銭面の支えや育てる仕組みがあれば、もっと質が上がるし、より盛り上がると思っています。
—最後にウエスタンデジタルさんから一言お願いいたします
ウエスタンデジタル安田さん:昨年あたりからeスポーツの賞金総額も他のスポーツと肩を並べるくらいの規模になって来ていると感じています。今年は更にeスポーツは盛り上がる事は間違いないでしょう。ウエスタンデジタルは、以前より、eスポーツの発展・可能性に注目しており、積極的に支援していきたいという思いから、2020年の10月にDetonatioN Gamingさんとのスポンサー契約を結びました。私達はPCゲーミング向け製品のWD_BLACKシリーズをはじめ、PlayStationでも使える外付けSSDやSwitchで使って頂けるmicroSDといったストレージ製品を幅広く提供しています。これからもゲームユーザーが快適に出来る環境を提供してまいりますので、宜しくお願いたします。
—ありがとうございました。
全記事
- 【第6回】DetonatioN Gamingの現役プロゲーマーにインタビュー!
- 【第5回】【対談】ゲーミングシーンで求められているストレージとは
- 【第4回】WD_BLACK™シリーズの外付けドライブを使う 後編
- 【第3回】WD_BLACK™シリーズの外付けドライブを使う 前編
- 【第2回】ストレージにNVMe対応SSD「WD_BLACK」を入れてみた 後編
- 【第1回】ストレージにNVMe対応SSD「WD_BLACK」を入れてみた 前編
- プロフィール
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北海道出身のPCゲーマー。好きなゲームジャンルは、FPSとサバイバルゲーム。ゲームライターとして、価格コムやアキバ総研、NIKKEI STYLE、トレンディネットなどで記事を執筆しています。
現在、Steamのゲームを紹介するSteam Maniaを運営中
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